
マイケル・ジャクソンのムーンウォークってかっこいいよね

でもムーンウォークの考案者はマイケル・ジャクソンじゃないらしいよ

え、そうなの!?じゃあムーンウォークの考案者は誰なの?
この記事では
について解説をしていきます。
この記事を読めば、ムーンウォークの起源やマイケル・ジャクソンとの関わりについて明らかになります。
ぜひご覧ください!
ムーンウォークとは何か
ムーンウォークとは、前に進む足の動きをしながら滑らかに後ろに下がる、無重力の月面を歩いているかのような不思議なダンスステップのことです。
マイケル・ジャクソンのsignature move(=代名詞的なダンス)として知られています。

『ビリー・ジーン』という曲の途中に披露するので有名だね
ムーンウォークの考案者は誰なのか
ムーンウォークの歴史を遡ると、起源といわれるステップについては諸説あります。
一番古いもので、1930年代にキャブ・キャロウェイによる「The Buzz」と呼ばれるステップが、ムーンウォークに類似していると言われています。
その後も様々なアーティストによってムーンウォークに似たようなステップが披露されていますが、特に話題になることはありませんでした。
しかし、1980年代に転機が訪れます。
1982年、ミュージシャン兼ダンサーのジェフリー・ダニエルが、イギリスのテレビ番組「Top of The Pops」で、「バックスライド」と呼ばれるステップを披露します。
「A Night To Remember」という曲で披露されたオイルの上を滑るかのような滑らかなバックスライドは、「一体どうなっているんだ?」と話題になります。
このバックスライドこそが、後ろ向きに進むムーンウォークそのものです。
マイケル・ジャクソンも彼のダンスを見て魅了された人の一人で、彼にバックスライドを教えてもらうように頼んだそうです。
こうして、マイケル・ジャクソンはムーンウォークを習得しました。

マイケルは1970年頃から、番組「ソウル・トレイン」のバックダンサーだったジェフリーのダンスのファンだったらしいよ

ジェフリーはマイケルの「Bad」や「Smooth Criminal」のMVで共振付師も担当したって
このような経緯から、諸説はあるものの、マイケル・ジャクソンのムーンウォークの直接の起源は、ジェフリー・ダニエルのバックスライドということになります。
ムーンウォークが初披露されたのはいつ?
ジェフリー・ダニエルが1982年に「Top of the Pops」で披露したバックスライド。
その約1年後、マイケル・ジャクソンは「ジャクソン5」時代に所属していたレコード・レーベルのモータウンの25周年コンサートでムーンウォークを初披露します。
曲目は、発売したばかりのアルバム「Thriller」からのシングル「Billie Jean」。
そして、このコンサートが5月にテレビ番組で放映され、マイケル・ジャクソンとムーンウォークの名が一気に全米に広まることになります。
なんせ、この番組は視聴率22.9%、視聴者3390万人。
このモータウン25周年記念特番での「Billie Jean」のパフォーマンスは、その後もずっとマイケル・ジャクソンのトレードマークとして引き継がれることになります。

定番となった黒い帽子を使ったパフォーマンスも、これが最初だよ

モータウンを称えるためのコンサートなのに、別のレコード会社のマイケルの新曲に全てを持っていかれてしまった感あるね…
ムーンウォークはなぜマイケル・ジャクソンのシンボルとなったのか
ムーンウォークはなぜ、最初にテレビで披露したジェフリー・ダニエルではなく、マイケル・ジャクソンのものとして有名になったのでしょうか?
3つの理由を解説します!
マイケル・ジャクソンが「ムーンウォーク」と名付けたから
ムーンウォークがマイケル・ジャクソンの代名詞となった理由の一つは、マイケルが「バックスライド」を「ムーンウォーク」と命名したからです。
バックスライドでは、パンチに欠けるというか、印象に残らないですよね。
ステップに無重力やイリュージョンを思わせる「ムーンウォーク」というキャッチーな名前をつけたことで、このステップが一躍有名になったと言えます。

マイケルはもともと、マジックやイリュージョンが好きだったよ
マイケル・ジャクソンは他にも、直立のまま床すれすれまで倒れてそのまま戻ってくるという動きも発明し、「ゼログラビティ(=無重力。アンチグラビティとも言う)」と命名します。
このように、マイケル・ジャクソンはキャッチーな名前を考案したために、大衆に印象付けることに成功したといえるでしょう。

マイケルは1988年の自伝にも「ムーンウォーク」というタイトルをつけているよ

マイケルはマジックが好きだったから、不思議で魔法のようなムーンウォークがお気に入りなんだろうな
後ろに下がる動きを「バックスライド」、バックスライドのステップで回転する動きを「ムーンウォーク」と呼び分けることもあるそうです。
マイケル・ジャクソンが動きを洗練させたから
ムーンウォークがマイケル・ジャクソンの代名詞となった理由の二つ目は、マイケル・ジャクソンがムーンウォークのステップを洗練させたからです。
マイケル・ジャクソンはジェフリーからバックスライドを習い、その後ただ後ろに下がるだけでなく、その場を回ったり、横に動いたりといった様々なバリエーションを増やしていきます。
また、ビリー・ジーンやその他の曲で披露するうちに、どんどん動きはなめらかになっていき、もはや誰にも真似できない「彼固有の」動きとなっていきました。

マイケル・ジャクソンはフロアが水たまりになるほど練習する努力家だったらしいよ

完璧になるまで練習を重ねるので有名だよね
マイケル・ジャクソンが既存のバックスライドを洗練させ、自分のものに昇華させて、彼のオリジナルにしてしまったといえます。
マイケル・ジャクソンのムーンウォークがテレビ特番で放送されたから
ムーンウォークがマイケル・ジャクソンの代名詞になった理由の三つ目に、前にも述べたモータウンの25周年特別番組で全国に放送されたということがあります。
この番組の視聴者は3390万人、視聴率22.9%の驚異的な視聴率だったために、インパクトは大きく、放送の翌日はマイケル・ジャクソンのムーンウォークの話題で持ちきりになります。
この番組によって、ムーンウォークとマイケル・ジャクソンの名が一気に広まることとなりました。

マイケル・ジャクソンだけが唯一モータウンでない曲を披露したらしいよ

テレビ出演に乗り気でなかったマイケルは、新曲をパフォーマンスすることを出演の条件にしたんだって
このパフォーマンスはいまだにマイケル・ジャクソンの伝説のパフォーマンスとして語り継がれています。
ムーンウォークの種類は?
ムーンウォークにはさまざまな種類があります。

マイケル・ジャクソンはライブやMVで色んなムーンウォークをしてるよね

なめらかすぎて靴底に仕掛けがあるようにしか見えないよ
ここではムーンウォークの種類について解説します!(呼び方は筆者が勝手につけました)
バックスライド:後ろに進む
前に歩く足をしながら、見えない力に引っ張られているかのようになめらかに後ろに進むムーンウォークです。
こちらは、本家バックスライドそのものなので、ムーンウォークではなくて「バックスライド」と呼ぶ人もいます。
サイドスライド:横に進む
身体は正面を向いたまま、横になめらかに移動するムーンウォークです。
バックスライドの応用編といったところです。
サークルスライド:360°回転する
足を前や横に運びながら、身体で弧を描くように回転するムーンウォークです。
サイドスライドを応用したような動きになります。
その場でウォーク:その場でステップを踏む
歩いているような足をしながら、前にも後ろにも横にも進まずにその場にとどまるムーンウォークです。
歩いているのに進まないので、歩く歩道を逆行しているかのように見える不思議なステップです。
まとめ:マイケル・ジャクソンはムーンウォークを有名にした
マイケル・ジャクソンがムーンウォークの「考案者」ではないものの、「プロデューサー」のような重要な役割を担っていることがわかりました。

バックスライドに目をつけて、自分のものにしてしまうのがすごいね

プロモーション戦略が光るね
マイケル・ジャクソン以外に、ステップや衣装などの「イメージ」ごと有名なアーティストってなかなか見当たりません。
ムーンウォークは動画で見るのが一番かと思いますので、ぜひYouTubeで観てみてください!

ぼくも久々にモータウン25周年記念特番観たくなってきたな
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