マイケル・ジャクソン「スリラー」の歌詞で英語学習③2Aメロと2サビ

マイケル・ジャクソン
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今回は、Aメロ、サビの次の2Aメロの歌詞を解説します!

いぬ
いぬ

まだ前の記事を見ていない人は、こちらから先に見てください!

①Aメロと全体の解説↓

②サビの解説↓

どんどん怖さが増していきます!

今回も楽しみましょうね!

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スリラーの歌詞解説

それでは早速、「スリラー」の2Aメロ(2番)の歌詞を見ていきましょう!

マイケル・ジャクソン「スリラー」の歌詞で英語学習:2Aメロ

マイケル・ジャクソンのスリラーの歌詞の2Aメロは以下のとおりです。

(2Aメロ)
You hear the door slam
And realize there's nowhere left to run

You feel the cold hand
And wonder if you'll ever see the sun

You close your eyes
And hope that this is just imagination
But all the while
You hear a creature creepin' up behind
You're out of time

(2サビ)
'Cause this is thriller, thriller night
There ain't no second chance against the thing with forty eyes, girl
Thriller, thriller night
You're fighting for your life inside a killer, thriller tonight

2Aメロでも、しっかりと韻が踏まれていることが分かると思います。

door slam, cold hand:オー&ア
run, sun, imagination:アン
eyes, while, behind, time:アイ
night, eyes, tonight:アイ

また、2Aメロの最初の二行と次の二行が対になっていることにも気づきますね。

you hear …. and realize~
聞いて、気づく

you feel …. and wonder~
感じて、疑いを持つ

このあたりの対比も味わいましょう!

You hear the door slam

You hear the door slam

ここの主語はYou、動詞は知覚動詞のhearです。

知覚動詞は、hear+S+V(原型不定詞)で、「SがVするのが聞こえる」という意味になります。

hearは「意識せずとも」「ふと」聞こえるという意味です。

今回何が聞こえるかと言うと、

the door slam
●the door:そのドア
●slam:バタンと閉まる

つまり、

You hear the door slam
そのドアがバタンと閉まる音が聞こえる

となります。

いぬ
いぬ

曲を聞くと、この歌詞の直後にドアが「バタン!」と閉まる効果音が聞こえるよね

And realize there’s nowhere left to run

And realize there's nowhere left to run

まず、and realizeといきなり動詞が先頭にきていますが、前の文に続いているからです。

You hear the door slam and realize there's nowhere left to run
君は音を聞いて、気づく

という構造です。

何に気が付くのか、以下をみていきましょう。

there's nowhere left to run

there is/are~:~がある

なにがあるかというと、nowhereです。

つまり、「there is/are nowhere=どこにも~ない」となります。

nowhere left to run
●left:残っている
●run:走る、逃げる

nowheresomethingなどと同じく、後ろから修飾します。

leftはよく「残された」「残っている」というような意味で使われます。

He is the only one left now.
今残っているのは彼だけだ。

He’s got plenty of money left.
彼にはたくさんのお金が残っている。

ここでは、ドアが閉まる音がして、唯一だった逃げ道がもう「残っていない」ことを悟る、という流れです。

nowhere left to run:逃げ場はどこにも残っていない

となります。

ドアが閉まる音がする→もう唯一の逃げ道もふさがれたことに気が付いた、という流れですね。

まとめます。

And realize there's nowhere left to run
そして どこにも逃げられないことを悟るんだ

だんだん怖くなってきました。

You feel the cold hand

今回もまた動詞は、知覚動詞のfeelです。

何を感じたかと言うと、

the cold hand

これは簡単ですね。

冷たい手です。

handにtheがついていますので、おそらく何かに追いかけられていて、逃げ込んだ部屋の唯一の出口であるドアが閉まって、その追手の手が伸びて来て、「その冷たい手」を感じる、というイメージです。

いぬ
いぬ

おわったね…

ミュージックビデオで、マイケルがいたずらっぽく彼女に手を伸ばすきゃわいい映像がみられます。

You feel the cold hand
冷たい手が君に触れる

And wonder if you’ll ever see the sun

ここも前のブロックと同じ構造で、

you feel the cold hand and wonder if you’ll ever see the sun

同じYouの主語に二つの動詞が続いています。

wonderは、「疑問に思う」「~かなあと考える」「不思議に思う」という意味で、想像しているような意味です。

wonderの後にはほぼ確実に「if」がついて「~かどうか考える」「~だろうか、と思う」のような表現になります。

複数の選択肢から考えているようなときに使います。

I wonder if~:~なのだろうかと考える、~だろうか

で、考える内容が以下の通りです。

you'll ever see the sun

everを抜くと、「you’ll see the sun」で、「太陽を目にする」となります。

‘llはwillの省略形で、未来について話しているので「今後」「これから先」というようなニュアンスを追加しています。

everは条件節で使うと強調の役割で、「いつか」「かつて」「これまでに」という意味になりますが、今回は未来の話をしていますので「いつか」「もしあるとすれば」という意味になります。

冷たい手が伸びて来て、「ああ、もうこのまま明日が来ない(朝日を目にしない)のかな」と考えている感じです。

つまり、

And wonder if you'll ever see the sun
そして 再び太陽を見る日が来だろうかって考える
→(意訳)無事に明日が迎えられるだろうかって考える

You close your eyes

ここは、あまり解説は要らないですかねん。

しいて言うなら、eyesと複数形なので、両目を閉じていますね(当たり前か)。

You close your eyes
君は目を閉じる

And hope that this is just imagination

And hope that this is just imagination

ここもまた、前の文の続きで主語はYouです。

hopeは、「~を望む」「~を願う」という意味ですね。

何を願っているのかというとthat以下です。

 this is just imagination

imgination:想像、気のせい、空想、夢

imaginationは、現実ではないものを自分の頭や心の中だけで作ることやその創造物を表します。

thisは、「今目の前にあるもの、状況」を指しますので、冷たい手が伸びて来て逃げ場もないこの状況を指しています。

文脈で明らかなので、あえて訳出しなくてもいい部分かな、とは思います。

And hope that this is just imagination
そして ただの夢であることを願うんだ

But all the while

But all the while

whileは「~の間」という意味で、それにall theがついて強調の意味を足しています。

all the while:その間中ずっと

「その間」とは、前の文の「目を閉じて夢だと願う」間中ずっと、ということです。

But all the while
でもその間中ずっと

You hear a creature creepin’ up behind

You hear a creature creepin' up behind

またyou hearがきました。

なんの音が聞こえたかと言うと、

a ceature creeping up behind

です。

creatureは、動物、人間、植物など広く「生き物」を表します。

ここでは“a” creatureとなっているので、「(特定はできないけどとにかくひとつの)生き物」という意味です。

なぜ特定できないかというと、見えていないからです。

creeping up behind
●creep:はう、ゆっくり近づく、忍び寄る
●up:近づいて、近くに、こちらに
●behind:背後で

creepこっそり「忍び寄る」感じですが、upが付くことによってこちらに近づいてくることをより強調しています。

「creep up=こちらに忍び寄ってくる、こちらにこっそり近づいてくる」とセットで覚えても問題ないかと思います。

後ろで何か生き物が「そろそろそろ」と忍び寄ってくる音がしている。

怖すぎ。

You hear a creature creepin' up behind
何かが背後から忍び寄ってくる音がしている

You’re out of time

You're out of time

out of time:残された時間がない、時間切れ、(音楽の)拍子が外れる

もう逃げ場もないし、背後から何か忍び寄ってくるし、「終わりだ!」ってことですね。

ここでは「手遅れだ」という意味でよいと思いますが、「スリラー」の最後のナレーションで「音楽に乗れない奴は地獄の番犬に対峙しないとならない」的なセリフがあるので、「拍子が外れる」という意味とダブルミーニングにしているのかも、と考えるのも面白いですね。

You're out of time
手遅れだ

There ain’t no second chance against the thing with forty eyes, girl

2サビはサビと一行だけ異なりますので、異なる部分だけ解説します!

サビの歌詞解説こちらの記事をご覧ください!

There ain't no second chance against the thing with forty eyes, girl

この文の構文は、「there is/are~=~がある」という意味です。

ain’t=am/is/are not

ain’tはとってもカジュアルな口語表現で「be動詞+not」のことです。

また、ain’t+noと二重否定で用いられることも多く、より砕けた表現になりますが、意味は「be+not」と変わりありません。

ain’t no=ain’t=am/is/are not
カジュアル←ーーーーー→正しい

実際、”Ain’t no mountain high enough”や”Ain’t no sunshine”や”This ain’t a love song”など、多くの洋楽で使われています。

先に進みましょう。

There ain't no second chance against the thing with forty eyes, girl

second chanceというのは、「2度目のチャンス」「やり直し」という意味で、「人生は一度きり」なんて言いたいときに”There are no second chances in life.”と表現することができます。

いぬ
いぬ

“you only live once”も「人生は一度きり」でよく使われるね

ここでは「二度目のチャンス」とすると、「一度目ってなに?」となりますよね。

おそらく、最初は逃げて部屋に入ったけれど(一度目)、今ドアがバタンと閉まってもう逃げられない(二度目)って感じかと思います。

なので、和訳では「逃げる」などと意味を補った方が流れが自然かもしれません。

次のagainstは、「~に対して」という意味で、「あがく」「対抗する」ようなニュアンスです。

何に対する第二のチャンスがないかというと、

the thing with forty eyes

です。

thingは、「もの、こと、物体」を広く表します。

thingと言っていますから、人型の生物ではなくて、何か得体のしれないものであるニュアンスがあります。

ここでは“the”がついていますので、前にでてきたbeast(=獣)か、cold handで触ってきたやつか、背後から忍び寄ってきているcreature(=生物)かのどれかを指していると読み取れます。

また、その「thing(=もの)」はforty eyes(=40の目)を持っているそうなので、架空の怪物みたいなものなのでしょう。

いぬ
いぬ

40もの目があるんだぞ~って脅かしにかかってるね

ねこ
ねこ

思ったよりやばい怪物で草

There ain't no second chance 
逃げることなんてできやしない

against the thing with forty eyes, girl
40もの目がある怪物から

「スリラー」の2Aメロと2サビ歌詞和訳まとめ

You hear the door slam
そのドアがバタンと閉まる音が聞こえる

And realize there's nowhere left to run
そして どこにも逃げられないことを悟るんだ

You feel the cold hand
冷たい手が君に触れて

And wonder if you'll ever see the sun
再び太陽を見る日は来ないかもしれないって思うんだ

You close your eyes
君は目を閉じる

And hope that this is just imagination
そして ただの夢であることを願うんだ

But all the while
でもその間中ずっと

You hear a creature creepin' up behind
何かが背後から忍び寄ってくる音がしている

You're out of time
手遅れだ

'Cause this is thriller, thriller night
だって今夜はスリラー・ナイト

There ain't no second chance 
逃げることなんてできやしない

against the thing with forty eyes, girl
40もの目がある怪物から

You know it's thriller, thriller night
そう 今夜はスリラー・ナイト

You're fighting for your life
君は命をかけて戦うんだ

inside a killer, thriller tonight, yeah
今夜極上のスリラーの中で

次はついにブリッジです。

曲もついに後半にさしかかりました。

次のブリッジは結構好きな部分です。

ミュージックビデオではカットされてるので、音源を聞いたときにだけ聞ける感じも好きです。

楽しんでいきましょう!

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