マイケル・ジャクソンは性的虐待疑惑をかけられて評判が地に落ちてしまったよ
疑惑の真相について、よくわかっていない人も多いと思うわ
今回は、マイケル・ジャクソンの児童性的虐待疑惑とマイケル・ジャクソン裁判について、できるだけ簡潔に、わかりやすくまとめました。
この記事を読めば、疑惑や裁判の概要が5分で理解できますので、ぜひご覧ください!
マイケル・ジャクソン性的虐待(性加害)疑惑のポイント
マイケル・ジャクソンの少年性的虐待疑惑は1993年と2005年の2回ありました。
結論から言うと、2回ともマイケル・ジャクソンが少年に性的虐待を行ったという証拠はなく、原告側のカネ目当てのゆすりであることは明らかです。
しかし、メディアはマイケル・ジャクソンに有利な情報は流さず、有罪であると決めつけた報道や、誤解を招く報道を続けました。
当時はまだメディアリテラシーとか、有名人の人権を守るというような概念はなかったから、やりたい放題だったんだね
Twitter等のSNSも発達していないから、本人の声や多様な意見を届ける場もない…
そうすると、メディアの影響力がすごく大きくなるよね
以下に、2つの疑惑の概要について説明します。
【1回目】1993年の性的虐待疑惑
発端:少年の証言
1993年の少年虐待疑惑を提起したのは、少年の父親で歯科医師のエヴァン・チャンドラー。
息子のジョーダンが精神科医に、マイケル・ジャクソンの不適切な行為を話したことが発端となりました。
しかしのちに、この少年の証言は「アミタール」という、催眠性があり自白や虚偽記憶を植え付けるのに使用される薬を使用された上でのものだったと言うことが判明します。
歯科医師のエヴァンが、自身の立場を利用して、歯の治療という名目で息子に使用したよ
普通は歯の治療で使われる薬じゃないから、明らかに仕組まれたものだね
しかも、父エヴァンは民事訴訟を起こしたけど、和解が成立した後の刑事捜査には協力しなかったそうだよ
その時点でお金目当てという気しかしないな
提訴した父のエヴァンは当時、
という事実がありました。
捜査開始
捜査が開始すると、ネバーランドに家宅捜索令状が出されます。
その際、警察が花瓶を蹴り倒す、25万ドル相当(約2500万円)の金貨が紛失するなどの犯罪行為がされましたが、それについては不起訴となっています。
物を壊したり盗んだりするのは、普通に犯罪だよね
また、ジョーダンがマイケルの陰部についての描写をしたので、マイケルは全裸になって陰部も含む全身の写真を撮られるといった屈辱的な捜査も行われましたが、証言とは一致しませんでした。
示談による解決
マイケル・ジャクソンを有罪と決めつけ、屈辱的で執拗な捜査が行われましたが、証拠は見つかりませんでした。
更に、エヴァンが「卑劣な手を使ってマイケルを陥れ大金を手に入れる」と語っている電話の録音という決定的な証拠があるにも関わらず、この件については触れられませんでした。
1994年1月、マイケル・ジャクソンはこれ以上プライバシーを公に晒すのに耐えられないことや精神的苦痛や健康面、早く終わらせてキャリアを優先させたいなどの理由から示談書を提出しました。
アメリカでは民事訴訟は裁判の前に示談にすることが一般的だよ
検察やメディアが有罪と決めつけている状況で、公平な裁判が受けられると思えなかったというのもあるだろうね
示談のその後
しかし、示談になったことで「金で黙らせた」という印象を与え、世間の疑惑が晴れることはありませんでした。
また、示談の後に、父エヴァンが息子ジョーダンに対し、精神科医に連れて行く直前に、歯の治療と称して「アミタール」と呼ばれる薬を使用していたことが明らかになりました。
アミタールは催眠性があり、虚偽記憶を植え付けたり自白を強要するのに使われたこともある薬で、唯一の証拠だった証言も疑わしいものとなりました。
アミタールは歯医者の治療で使われるような薬じゃないよ
息子のジョーダンは、2005年に父親のエヴァンを児童虐待で訴えているね
また、2009年6月のマイケルの死の3ヶ月後、エヴァンは自宅で自殺をしているのが見つかりました。
一方刑事告発の方については、和解が成立した後にも捜査が行われましたが、証拠は何一つ見つからずに不起訴になりました。
1994年の不起訴の決定までに、検察側は13ヶ月の間に400人に聞き取り調査を行い、2億ドル(約2億円)かけて捜査を行ったそうだよ
【2回目】2005年のマイケル・ジャクソン裁判
発端:少年の証言
2003年2月3日放送の『マイケル・ジャクソンの真実〜緊急独占放送 密着240日〜』というドキュメンタリー番組を観た精神科医が「大人が子供と寝たがるのはおかしい」と通報をしました。
それを受け、郡警察と児童相談所は番組内でインタビューに応じた少年ギャヴィン・アルヴィーゾとその家族から事情聴取を行いました。
家族はマイケルとの不適切な関係を否定し、むしろ好意的な証言が多かったために、事件性はなしとされました。
家族は後に、この証言映像はマイケルに脅されて強要されて撮ったと言っているよ
しかしその後少年と家族は意見を一変させ、性的虐待を受けたと告発したために、裁判へと発展しました。
捜査開始
2003年6月、捜査が開始され、マイケル・ジャクソンは証拠不十分のまま逮捕、起訴されました。
70人も動員したネバーランドの家宅捜索が2度行われましたが(家宅捜索に70人動員するのは、アメリカの史上に残る連続殺人犯の捜査にも動員されたことのない異常な人数)、証拠は出てこなかったにも関わらず、検察は捜査令状を出し続け、その数は120にも及びました。
裁判を担当したサンタバーバラ郡のトム・スネドン検事は、1993年の疑惑も担当し、個人的な執念をもっていたようだよ
マイケル・ジャクソンは後に「D.S」という曲でドム・シェルドンという架空の名前を使って、明らかに彼を批判する曲を作っているわ
一方、検察側の証拠は状況証拠のみで、少年や家族の証言も変わり続け、信憑性が低いことが露呈します。
また、母親はがん患者である息子を利用して、他のセレブにも似たような訴えを起こしていることも明らかになりました。
母親は他にも社会保障詐欺罪で政府から訴えられて有罪判決を受けたり、デパートを痴漢罪で訴えて、示談に持ち込んだりしていた過去が明らかになったよ。
マイケル・ジャクソンと仲のよかったコメディアンのクリス・タッカーも、この家族にトラックを買わされたことがあり、「あの家族には気をつけろ」と助言していたことも明かされました
裁判が進むに連れ、次第にマイケル・ジャクソン側に有利との見方が優勢になってきました。
判決:全面無罪
2005年6月13日、児童誘拐・監禁・恐喝を犯すための陰謀容疑1件、児童に対する猥褻行為容疑4件、児童に対する猥褻行為を試みようとした容疑1件、重罪を犯すことを援助するために酒を飲ませた容疑4件、全てに関し無罪の判決が言い渡されました。
完全な冤罪事件だったんだね
アメリカでは、セレブに対するこのような恫喝事件はたくさんあるから、こんなに話題になるのがそもそもおかしな話だったんだよ
裁判のその後
裁判を通じて、検察側の証人として現れたネバーランドの元従業員がタブロイドに高額で話を売ったり、ネバーランドから物を盗んで転売したり、会ったことがないにも関わらずマイケルに因縁をつけて訴訟を起こしていることなどが明らかになりました。
お金を持っていると、いろんな人がたかってくるんだね
人を信じるのが難しくなっちゃうね
また、原告少年の母はその後、経済状況を偽って生活保護をだまし取った疑いで、有罪判決を受けています。
さらに、事の発端となったドキュメンタリー番組を制作したマーティン・バシール氏も、偏った編集や意図的にイメージを歪めたなどの理由から、イギリスの放送管理委員会より制裁処置を受け、民事訴訟も提起されています。
詳細が気になる人は
詳細が気になったり、自分で真実を確認したい人は、この本をおすすめします。
この本の著者のアフロダイテ・ジョーンズさんはジャーナリストで、元々マイケル・ジャクソンが有罪であると信じて偏向報道していた方です。
裁判や証言について詳しく淡々と書いてあるので、この本を読んで、自分で判断してみてはいかがでしょうか?
まとめ:マイケル・ジャクソンの疑惑はお金目当ての冤罪事件
記事をお読みいただければ、どちらもお金目当ての冤罪事件であったということがわかっていただけたかと思います。
しかし、この事件がこれだけ騒がれたのは、メディアが疑惑を有罪と決めつけて報道し、マイケル・ジャクソンに有利な情報は全く流さなかったことにあります。
公平であるべき検察も有罪と決め込んでいるのは問題だよね
今だったらSNSなどで、多様な意見や内情が逐一明らかになるから、
ここまでひどい冤罪事件にはならなかったんじゃないかな
マスメディアしか情報源がなかったから起こった悲劇だね
この件から何か学べることといえば、メディアの情報はそもそもバイアスがかかっているものだという前提で受け取り、自分でしっかり見極め、踊らされないようにしようということだと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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