マイケル・ジャクソン「スリラー」の歌詞で英語学習⑤3Aメロ、3サビ

マイケル・ジャクソン
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この部分は、Aメロに再び戻ってきて物語が進んでいきます。

最初の記事で、この曲は「口説きソング」だと言いましたが、ついに口説きの部分がはじまる部分でもあります。

いぬ
いぬ

マイケルに口説かれたい

楽しみですね。

前回からの続きなので、まだ前回のブリッジ部分の解説をご覧になっていない方はこちらの記事から読んでみてください!

最初から読みたいかたはこちらの記事です!

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スリラーの歌詞解説

それでは早速、「スリラー」の3Aメロ(3番)&3サビの歌詞を見ていきましょう!

マイケル・ジャクソン「スリラー」の歌詞で英語学習:3Aメロ

マイケル・ジャクソンのスリラーの歌詞の3Aメロ&3サビ部分は以下のとおりです。

(3Aメロ)
They're out to get you
There's demons closin' in on every side

They will possess you
Unless you change that number on your dial

Now is the time
For you and I to cuddle close together, yeah

All through the night
I'll save you from the terror on the screen

I'll make you see

(3サビ)
That this is thriller, thriller night
'Cause I can thrill you more than any ghoul would ever dare try

Thriller, thriller night
So let me hold you tight and share a killer thriller
Chiller thriller here tonight

'Cause this is thriller, thriller night
Girl, I can thrill you more than any ghoul would ever dare try

Thriller, thriller night
So let me hold you tight and share a killer thriller, ow

韻を確認しましょう。

side, dial, time, night, try, tonight:あい
screen, see:いー

では、順番に見ていきます!

They’re out to get you

この文の主語は”They”です。

”They”は、前に出てきた複数の誰かを表します。

”They”が誰なのかを特定するには、そのあとの意味を先に見ておく必要があります。

先を見てみましょう。

they are out to get you

ここでのポイントは、「out to do something」という表現です。

out to do something
doing something, or intending to do something, for an unpleasant reason or only because it is good for you and not others
よくない動機や自分勝手な理由で、何かをすること、もしくはしようとすること
Cambridge English Dictionary

get youは、「君を捕まえる」となりますので、

they are out to get you
彼らは君を捕まえる気だ

てな感じの意味になります。

では、”They(彼ら)”は誰なのか、という問題に戻ります。

ブリッジ部分で出てきた複数の何かで主語になりそうなものは、

night creatures:夜の生き物
the dead:死人
aliens:エイリアン

などがあります。

夜の生き物は、死人を呼び覚ます役割ですので、あなたを捕まえようとしている感じはあまりしません。

死人はもしかしたらありえなくはないですが、仮面舞踏会をしている、と書いてあるのでただお墓からでてきて楽しんでいるだけかもしれません。

そうなると、ブリッジ部分でも「顎を大きく開いて」あなたを絶体絶命の危機に追い込んでいるエイリアンが一番あり得るのかな、と思います。

いぬ
いぬ

Theyから位置的にも一番近いし、自然かも

とはいえ、あえて訳出しなくてもいいのかな、という気はします。想像の余地を残すためにも。

they are out to get you
奴らは君を捕まえる気だ

There’s demons closin’ in on every side

There's demons closin' in on every side

まず、この文の構文は「There is/are~」で、「~がある、~がいる」です。

何がいるのかというと、demonsです。

demonは、「悪霊、悪魔、鬼」といった邪悪な生き物を指します。

closing in on every sideは、demonsを後ろから修飾する分詞構文です。

closeは動詞で、close in は「近づく、迫ってくる、包囲する」という意味のイディオムとして覚えておきましょう。

on every sideは、「あらゆる面/所から」「四方八方から」というときに使える表現です。

We are surrounded on every side
我々はぐるりと取り囲まれている

まとめると、以下のようになります。

There's demons closin' in on every side
=四方八方から迫ってくる悪霊たちがいる
(意訳)悪霊たちが四方八方から迫ってきている

They will possess you

possess:(悪霊が)取りつく

この主語のtheyはdemonsでいいかと思います。

possessはあまり聞きなれない単語ですが、悪霊が取りつく、という意味があります。

いぬ
いぬ

to get youとpossess youで、語呂もあっていていい感じだね

「奴らは君に取りつくだろうね」と訳してもいいけれど、「悪霊が取りつく」より「悪霊に取りつかれる」のほうが自然でより怖い感じがするので、受け身で訳してみるのもいいかも、なんて思ったりします。

They will possess you
奴らは君に取りつくだろうね
→(意訳)君は取りつかれるだろうね

Unless you change that number on your dial

Unless you change that number on your dial

unlessで、「~しない限り」と条件を言っています。

~しない限り、君に取りついちゃうよ」という流れです。

Unless you change that number on your dial
君のダイアルのその数字を変えない限り

ここで問題になってくるのが、that number on your dial(君のダイアルのその数字)が何を指しているのか、ということです。

dial:昔のテレビやラジオ、金庫などについたダイアル、目盛り版

ここでは、次の歌詞からの流れ的にも「ホラー映画」をテレビで見ていて、そのテレビのダイアル(チャンネル)を変えない限り、という風に解釈できます。

いぬ
いぬ

ここで初めて主人公たちが「ホラー映画」を観ていた(観ている)ことが示唆されるね

ねこ
ねこ

ミュージックビデオもそうだけど、現実なのか映画の中の出来事なのか、どっちにいるのかあえてあやふやにする仕掛けがなされているよ

Unless you change that number on your dial
テレビのダイアルを変えない限り

Now is the time For you and I to cuddle close together

Now is the time for you and I to cuddle close together

●cuddle:抱き合う、抱きしめる、寄り添う
●close together:すぐ近くに、接近して、くっついて

ここの文の構文としては、以下のとおりです。

Now is the time for A to B:今こそAがBするとき

英語の文章の順番のまま訳してみると、以下のとおりになります。

Now is the time /for you and I / to cuddle / close together
今がその時だ / 君と僕とが / 抱きしめあう / 近くに寄って
いぬ
いぬ

怖いから、抱き合おうってわけだ

Now is the time 
今こそ

for you and I to cuddle close together
君と僕とがしっかり抱き合わないと

All through the night I’ll save you from the terror on the screen

All through the night

その夜を通してずっと」となり、「夜通し」という意味です。

the nightとtheがついていますので、「今夜」です。

I'll save you from the terror on the screen

「I’ll」はI willで、「~しよう」という意志を表します。

save A from B:AをBから守る、救う

terror on the screenは、「スクリーン上の恐怖」つまり、「ホラー映画の怖さ」のことです。

いぬ
いぬ

ホラー映画が怖くても、僕が守ってやるぜ★ってことか

All through the night 
今夜はずっと

I'll save you from the terror on the screen
スクリーンに映った恐怖から守ってあげる

I’ll make you see

make A do:Aに~をさせる

seeは、「見える」という意味もありますが、「わかる」「理解する」という意味でもよく使われます。

●Don’t you see?
わからないの?

●I see.
なるほど。

直訳すると、

I'll make you see
君にわからせるよ(理解させるよ)
→今に分かるよ

That this is thriller, thriller night

先ほどの”I’ll make you see”とつながっているので、つなげてみてみましょう。

I'll make you see that this is thriller, thriller night

that以下を分からせてあげよう、と言っています。

that以下は、サビの部分の解説で出てきているのと同じなので省略します。

I'll make you see 
今にわかるよ

that this is thriller, thriller night
今夜はスリラー・ナイトだってことが

‘Cause I can thrill you more than any ghoul would ever dare try

「スリラーナイトだって今にわかるよ」の後に「なぜなら~」と理由を解説しています。

I can thrill you more than any ghoul would ever dare try

●ghoul:〔墓から死体を取り出して食う〕食屍鬼、悪霊
●dare to do:(大胆にも/あえて)~する

thrillの動詞形が出てきました。

I can thrill you more→僕は君をもっとゾクゾクさせられる

なによりも「もっと」なのかを、次に説明しています。

any ghoul would ever dare try

まず、ghoulは「食屍鬼」という意味で、死体を食べる神話上の「グール」という悪魔のことです。

恐ろしいですよね。

anyがついていますので、「どんな」という強意を表しています。

ghoulの中でも、最強なやつとかボス的存在がいるかもしれません。「どんな食屍鬼」というニュアンスです。

dareは、「dare to do」の形で「あえて~する」「大胆にも~する」という意味になりますが、toは省略されることもあります。

wouldには、以下のような使い方があります。

wouldの使い方
  • willの過去形
  • 推量
  • 丁寧さや控えめさを出す
  • 過去の習慣
  • 仮定

ここでは、仮定の意味ととらえるとうまくいきます。

any ghoul would ever dare try(to thrill you)
今後、果敢にも君をゾクゾクさせようとする食屍鬼が現れたとしたら、その誰よりも
いぬ
いぬ

dareを使うことで、「自分を超えられるわけないのに、あえて」感を出しているね

しかしさすがに長すぎるので、意味を壊さずに和訳するとい以下のようになるかと思います。

'Cause I can thrill you more
だって僕は君をもっとゾクゾクさせられる

more than any ghoul would ever dare try
どんな食屍鬼よりもずっと

So let me hold you tight and share a killer, thriller Chiller, thriller here tonight

So let me hold you tight and share a killer thriller, chiller thriller here tonight

let me~は、「~させてくれ」というときに使える英語表現です。

●Let me know.
教えて。

●Let me be your husband.
あなたの夫にならせてください。

ここでは、holdとshareの二つの動詞がlet meにかかっています。

●hold you tight=君を強く抱きしめる
●share a killer thriller, chiller thriller=キラーなスリラー、チラーなスリラーをシェアする
いぬ
いぬ

ルー大柴で草

「キラーなスリラー」については、最初のサビの記事で解説をしていますが、「a killer thriller =素敵な&殺人スリラー[映画、小説、物語]」という意味で、「極上のスリラー」と訳しました。

chillerの意味ですが、

chill:冷たい、ヒヤッとする(口語で)素敵な

の比較級であり、killerとあまり意味的には変わらないと考えてよさそうです。

スリラー、キラー、チラー、と語呂合わせのために比較級にしていると思われます。

最後のhere tonightは、「今夜ここで」という意味になります。

まとめると、以下のように和訳することができます。

So let me hold you tight 
だから君を強く抱きしめて

and share a killer thriller, chiller thriller
極上のスリラー 素敵なスリラーを一緒に体験しよう

 here tonight
今夜ここで

「スリラー」の3Aメロ&3サビ歌詞和訳まとめ

they are out to get you
奴らは君を捕まえる気だ

There's demons closin' in on every side
四方八方から悪霊たちが迫ってきている

They will possess you
君は取りつかれるだろうね

Unless you change that number on your dial
テレビのダイアルを変えない限り

Now is the time 
今こそ

for you and I to cuddle close together
君と僕とがしっかり抱き合わないと

All through the night 
今夜はずっと

I'll save you from the terror on the screen
スクリーンに映った恐怖から守ってあげる

I'll make you see
今に分かるよ

that this is thriller, thriller night
今夜はスリラー・ナイトだってことが

'Cause I can thrill you more
だって僕は君をもっとゾクゾクさせられる

more than any ghoul would ever dare try
どんな食屍鬼よりもずっと

So let me hold you tight 
だから君を強く抱きしめて

and share a killer thriller, chiller thriller
極上のスリラー 素敵なスリラーを一緒に体験しよう

 here tonight
今夜ここで

'Cause this is thriller, thriller night
だって今夜はスリラー・ナイト

'Cause I can thrill you more
だって僕は君をもっとゾクゾクさせられる

more than any ghoul would ever dare try
どんな食屍鬼よりもずっと

Thriller thriller night
スリラーナイト

So let me hold you tight 
だから君を強く抱きしめて

and share a killer thriller
極上のスリラーを一緒に体験しよう

今までの伏線が回収された感じですね。

いぬ
いぬ

恐怖のゾクゾクと恋愛のゾクゾクのthrillerってわけだ

いよいよ次は、ヴィンセント・プライスによるおどろおどろしいナレーションの部分です。

いぬ
いぬ

子供のころ、ここの部分怖すぎていつも飛ばしてた★

最後も楽しみましょう★

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