【マイケルジャクソン】世界平和・戦争反対のメッセージソングを歌詞和訳と共に紹介

マイケル・ジャクソン
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マイケル・ジャクソンは世界平和や環境問題、人種問題などについてのメッセージソングを多数作っています。

今回はマイケル・ジャクソンの曲の中で「平和」や「戦争反対」をテーマにした曲を厳選しました。

誰もが誰かの大切な人であり、どんな理由にせよ人を傷つけ、命を奪う行為は許されません。

歴史上の過ちを決して繰り返さないためにも、より多くの人が団結して人間の命を守れたらいいなと思います。

そんなときに人々の心に火をともし、心の支えになるものは音楽ではないかなと思い、厳選してみました。

歌詞も一緒に紹介していますので、ぜひご覧ください!

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Man of War(1977)The Jacksons 

この曲はジャクソンズのアルバム「Goin’ Places」に収録されている曲です。

「戦争の男」という名のこの曲は、その名のとおり、戦争を始める権力者を批判する曲となっています。

いぬ
いぬ

リリースされたのは、1975年にベトナム戦争が終結したすぐ後の1977年だね

ねこ
ねこ

冷戦の真っ只中だね

ゆったりとした優しい曲調なので、ぼーっと聴くとラブ・バラードのように聴こえますが、

歌詞自体はわかりやすくストレートな言葉で、反戦と戦争を先導する指導者に対する批判を語っています。

マイケルのパートは静かな声でありながら、気持ちのこもったホットなボーカルを聴くことができます。

You think that your bombs, guns and planes
爆弾や銃や航空機によって


Make you a big man
立派な男になれるって思ってるんだろ


When you attack and invade
他人の土地に


On another man’s land
襲撃して武力侵攻すれば


Trying to make him be
自分のしたいように


What you want him to be
人の心を操り

Make him do
自分のしたいように

What you want him to do
人の行動を操り

Make him say
自分の言いたいことを

What you want him to say
人に言わせる

It wasn't meant to be that way
そんなのおかしいだろう

Heal the World(1991)Michael Jackson

マイケル・ジャクソンのアルバム「Dangerous」からの5枚目のシングルです。

「世界を癒そう」というとてもわかりやすいタイトルの曲で、後に「Heal the World」という名の基金を設立し、子供たちの生活の向上のために貢献しました。

いぬ
いぬ

マイケルの優しく語りかけるようなボーカルが印象的だね

ねこ
ねこ

ライブの演奏の際には子供達が舞台にずらーっと出てくる演出がされるよ

1億3千万人以上が視聴し、最も視聴率を取ったとされている1993年の第27回スーパーボウルのパフォーマンスの最後でもこの「Heal the World」を演奏し、観客と一緒に子供の絵を浮かび上がらせる演出で話題になりました。

曲の前に

誰一人として苦しい状況に置かれてはなりません。子供たちは特にです。

とスピーチしています。

子供たちにもきちんと理解できるようなやさしい言葉で、語りかけるように歌うこの曲は、賛美歌のようにも聴こえます。

We could fly so high
僕らは高く飛べる

Let our spirits never die
僕らの精神は決して絶えることはない

In my heart I feel you are all my brothers
僕の心の中で、君たちはみんな兄弟なんだ

Create a world with no fear
恐れのない世界を作ろう

Together we cry happy tears
一緒に幸せの涙を流し

See the nations turn their swords into plowshares
国々が剣を捨てて鋤に持ち替えるのを見よう

We Are the World (1985) USA For Africa

「We Are The World」は、1983年〜1985年のエチオピア飢饉に際し、1985年1月に録音され、同年3月にリリースされたチャリティソングで、アメリカの多くの有名アーティストが録音に参加しました。

作詞作曲はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチー。

いぬ
いぬ

この曲は25年後の2010年1月のハイチ地震の際に、同年2月に「We Are The World 25 for Haiti」として同じ曲を異なるアーティストで再収録したよ

ねこ
ねこ

こうやってずっと歌い継がれていってほしいよね

こちらの曲も覚えやすくわかりやすく、誰でも口ずさめるようなメロディです。

We are the world, we are the children
僕らは世界 僕らは子どもたち

We are the ones who make a brighter day so let's start giving
僕らがより明るい日を明日を作るんだ だから与えることを始めよう

There's a choice we're making we're saving our own lives
私たちの選択で 自分自身の命を守ることができる

It's true we'll make a better day just you and me
本当だよ 僕と君とだけで より良い明日を作ることができるんだ

Earth Song (1995)Michael Jackson

「Earth Song」はマイケルの9番目のスタジオ・アルバム「HIStory」の3rdシングルとしてリリースされました。

「This Is It」でも演奏予定だったようで、森の中を女の子が蝶々を追っていくと、最後はブルドーザーで破壊された自然にたどり着く印象的なシーンが映画で見られます。

いぬ
いぬ

この曲も「地球の歌」ととてもわかりやすいタイトルだね

ねこ
ねこ

「What about〜?(=〜はどうしたの?)」という問いかけがたくさんなされ、聴く人の心に突き刺さるような歌詞だね

いぬ
いぬ

サビは「Ah」と「Ooh」と叫ぶのみという斬新なもので、言葉にならないマイケルの感情が感じられるよね

ミュージックビデオも破壊された自然や奪われた平和などのイメージが次々と現れ、とても胸が痛みます。

わたし的には、「Earth Song」はマイケルのメッセージ・ソングの中では一番「怒り」や「焦り」「痛み」が感じられるものだと思います。

「愛」で世界を変えていこうという比較的穏やかで優しい曲調のもの多い中で、ここまで感情を爆発させているものは珍しいのではないかと思います。

これはマイケルの作品の全体でいえることですが、後期の作品になればなるほど「生身の」「人間らしい」マイケルが感じられる歌詞や作品になっているので、これもその一環かなと思ったりします。

Did you ever stop to notice
立ち止まって考えてみたことがあるか

All the blood we've shed before?
僕らが今までに流してきた血について?

Did you ever stop to notice
立ち止まって考えてみたこたがあるか?

This crying Earth, these weeping shores?
泣いている地球や叫ぶ海岸について?

Cry (2001)Michael Jackson

マイケル・ジャクソン最後のスタジオ・アルバムである「Invincible」からのシングル曲です。

ミュージックビデオでは手をつないだ人々が地球の表面にずらーっと並んで地球を横断する映像が流れ、一人一人ではなく、みんなで手を取り合って団結する必要を訴えます。

いぬ
いぬ

サビの「You can change the world (I can’t do it by myself)=君なら世界を変えられる(1人じゃできないよ)」という部分がとても印象的な曲だよね

みんな「誰か」がなんとかしてくれると思いがちです。

それでいて「じゃあ自分が」と思っても、1人ではどうしたらいいのか見当もつかない。

「今夜みんなで一斉に泣こう」というシンプルでパワフルなメッセージは心に残ります。

そよ風を感じるようなさわやかな曲調も聴いていて癒やされます。

Somebody shakes when the wind blows
風が吹くと、震えている人がいる

Somebody's missing a friend (Hold-on)
友達がいない人がいる

Somebody's lacking a hero
救世主がいない人がいる

And they have not a clue when it's all gonna end again
彼らはいつ全てが終わるのか、全く分からないんだ


(中略)

You can change the world (I can't do it by myself)
君なら世界を変えられる(1人じゃできないよ)

You can touch the sky (It's gonna take somebody's help)
君なら空に触れられる(誰かの手助けが必要だ)

You're the chosen one (I'm gonna need some kind of sign)
君は選ばれし者だ(ならば手がかりを教えてほしい)

If we all cry at the same time tonight
今夜僕らみんなが一斉に泣いたなら変えられるかもしれない

There Must Be More to Life Than This(2014)Michael Jackson & Freddie Mercury

(この動画は、フレディのソロのもの。コラボ音源は、YouTubeで検索してみてください)

この曲はクイーンのフレディとマイケルのコラボ曲として作成され、結局お蔵入りしてしまいますが、マイケルの死後2014年にクイーンのベスト・アルバムの「Queen Forever」に収録された曲です。

コラボの様子や詳細は、こちらに詳しく解説しています↓

タイトルの「There must be more to life than this」は直訳すると「生命はこんなんよりもっとあるはずだ」という感じで少しぼやっとしていますが、噛み砕くと「この現状はひどすぎませんか、生命は今のこれ(現状)よりもっとましな扱いを受けるべきではありませんか」というような意味合いです。

マイケルとフレディの天使のような声の共演は、鳥肌ものです。

いぬ
いぬ

2人のコラボ曲が愛のあふれる世界を求めるメッセージソングとは、とても2人らしくてほっこりするよ

ねこ
ねこ

歌詞もとてもストレートでわかりやすいね

歌詞だけみると結構怒っているというか、真に迫った雰囲気がありますが、2人の声と曲調がとても優しいので、曲自体が平和の象徴のように聴こえます。

Why is this world so full of hate
なぜ世界はこんなにも悪意で溢れているのか

People dying everywhere
そこらじゅうで人が死んでいるのか

And we destroy what we create
そしてなぜ僕らは自分で作り上げたものを破壊するのか

People fighting for their human rights
人権のために戦っている人がいる

But we just go on saying see'est la vie
でも僕らはただ「これが人生だから」って言っている

So this is life
その結果がこれだ

We’ve Had Enough(2004 )Michael Jackson

この曲は「Ultimate Collection」に収録された未発表曲です。

いぬ
いぬ

当時惨禍にあったイラク戦争について書かれた曲といわれているよ

タイトルは「We’ve had enough」。訳すと「もうたくさんだ」「うんざりだ」というような、怒り似た感情がにじみ出た曲になっています。

聴いてみると「Earth Song」のときのように怒っているマイケルの荒々しいボーカルが印象的な曲です。

He innocently questioned why
彼は無邪気に疑問を持つ

Why his mother had to die
なぜ彼の母親は死ななければならなかったのか

What did these soldiers come here for?
何のためにこれらの兵隊はここに来たのか?

If they are for peace, why is there war?
平和のためにいるのなら、なぜ戦争が起こっているのか?

Did God say that they could decide
神は彼らに、誰が生きるべきで

Who will live and who will die?
誰が死ぬべきかを決めて良いと言ったのか?

まとめ:音楽は言葉を超える

マイケル・ジャクソンの平和を願うメッセージ・ソングについて歌詞とともに紹介してきました。

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したものは以下とおりです。

  • 1 Man of War(1977)
  • 2 Heal the World(1991)
  • 3 We Are the World (1985) 
  • 4 Earth Song (1995)
  • 5 Cry (2001)
  • 6 There must be more to life than this(2014)
  • 7 We’ve Had Enough(2004 )

環境問題、世界平和、人種問題、人権問題、貧困問題など様々な地球の問題に胸を痛め、活動を行っていたマイケル・ジャクソン。

いぬ
いぬ

マイケルは本当にまっすぐな人なんだなあという印象を受けたよ

ねこ
ねこ

歌詞がとてもストレートで、子供が聴いてもすっと入ってくるね

マイケルは「子供に喜んでもらえない限り成功じゃない」というようなことを言っていますので、たくさんの人の心に届くような曲を作っていたのではないかと思います。

そういうのこそ、メッセージソングには必要ですよね。

辛く悲しい状況には、乾いた心に対する「水」のように、何の抵抗もなく染み込んでくれるものが優しい。

マイケルのメッセージがたくさんの人に届きますように。

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