マイケル・ジャクソンのインタビュー(1987)日本語訳と解説!バッドの意味や作曲の過程について語る

マイケル・ジャクソン
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マイケル・ジャクソンはテレビ出演やインタビューをしないことで有名ですが、スピーチやインタビューも残っています。

今回は、そのような数少ないマイケルジャクソンの肉声から英語を学習してみたいと思います!

動画も貼っておくので、よかったら肉声で聞いて見てください!

いぬ
いぬ

歌ったり踊ったりしている時とは違った雰囲気だよね

ねこ
ねこ

シャイなのかな。笑顔がかわいいね

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マイケル・ジャクソン(エボニー/ジェット紙)インタビュー1987年

このインタビューは1987年、バッド・ツアーのリハーサルの最中に、ダリル・デナードによって行われたインタビューです。(権利の関係で載せられないので、YouTubeで検索して見てください!)

13分ほどあります。

最新作『Bad』のBadの言葉の意味や、それぞれの曲について、マイケルの視点から語られています。

また曲作りのプロセスについても語っているのでとても興味深い内容となっています。

「バッドツアー」は、ジャクソン5時代以降初の来日ツアーだったので、思い出に残っている人も多いのではないでしょうか。

少しずつ区切って、日本語訳付きで載せていきますので、英語も見ながらぜひ味わって見てください!

途中でマイケルが笑ったり歌ったりもするので、動画も見ると楽しいですよ。(歯車の設定マークから、You Tubeの字幕機能をONにしてください)

『Bad』がリリースされた時の気持ち

Daryl Dennard: It’s been almost 4 years since you’ve come out or recorded a new album. How do you feel that now that the album is out?
ダリル・デナード:前回アルバムをリリース、もしくはレコーディングをしてからほぼ4年が経っています。今回アルバムが発売されて、どのような気持ちですか?


Michael Jackson: Ummm… I feel rejuvenated kind of because after working on it so long – it’s so much work – alot of people they’re used to umm just seeing the outcome of work, they never see the side of the work that you do to produce the outcome and I feel rejuvinated and happy. It’s a jubilation really, that’s what it is. It’s like a celebration “we’re done!”
マイケル・ジャクソン:んー…、生き生きと元気を取り戻した感じです。なにしろ、長い間アルバム制作をしてきましたから。大変な労力なんです。多くの人は作品の成果を目にするばかりで、その成果を生み出すまでの過程を見ることはありません。なので、とても清々しく嬉しいです。歓喜と言ってもいいかもしれません。「できた!」ってお祝いするような気持ちです。

come out: 世に出る、わかる、現れる

ここでは、アルバムがcome outなので、リリースされるという意味。

rejuvenated: 若返る、再び元気を取り戻す、活性化する

be used to -ing: 〜に慣れている

ここでは「〜ばかり(繰り返し)している」というニュアンス。

jubilation:歓喜、満悦

成功などからくる大きな喜びや幸せのこと。

be done: できた、終わった、完成した

I’m done!で「完成!」「終わった!」みたいな感じです。

ここではチームでアルバムを作っているので、制作チームで「終わった!」って言っている感じです。

いぬ
いぬ

マイケルは前回の1982年の『スリラー』から4年も間が空いていたんだね

ねこ
ねこ

それは新作『バッド』に相当労力を費やしてきたことがうかがえるね

マイケル・ジャクソンの曲の創造の過程

DD: How long did it take to come up with – I guess almost wrote 8 songs or 7 songs on it. How long did it take to come up with that creative process?
DD:バッドのために8、7曲制作したのだと思いますが、どのくらいの期間がかかったのでしょうか? その曲の創造の過程で着想を得るためにどのくらいの時間がかかりましたか?

MJ: I don’t remember. I don’t even count the hours or anything. Every song is different. Sometimes it happens quickly, sometimes it happens slowly. No one can quite say what the creative process is because I have nothing to do with it almost because it’s created in space, it’s God’s work not mine.
MJ:覚えてないです。何時間とかって数えたりしていないので。全ての曲が違います。時にはとても早くできますし、時にはゆっくりとできます。誰も創造の過程がどのようなものかということは、はっきりとはわからないと思います。なぜなら、僕はほぼ何も関わっていないも同然だからです。曲は宇宙で創造されているので、神様の作品であり、僕の作品ではありません。

come up with〜 : 〜を思いつく、着想を得る、考えが浮かぶ

sometimes : 時には

〜な時もあるし、〜な時もあるという時に使える便利な表現です。

いぬ
いぬ

神様の作品で僕の作品ではないって、どういう意味だろう…

ねこ
ねこ

創造する人にしかわからない感覚なんだろうな

名声の代償

DD: You know talking about that, God gives us alot of gifts alot of times and you’ve been really blessed with a tremendous amount of gifts and yet it seems as though a lot has been required of you. Do you sometimes regret being so famous?

DD: そうですね、そのことについてですが、神は我々に多くのタイミングで多くの贈り物をしてくれますが、あなたは今までものすごい量の贈り物に恵まれている一方、あなた自身にも多くのことが要求されているように見えます。これだけ有名であることを後悔することはありますか?

MJ: (laughs) No! Sometimes, only sometimes. Sometimes I wanna sneak into places and not have any hoopla you know and it doesn’t work all the time because people start and they crowd around, which is sweet and I shouldn’t complain but ….
MJ:(笑)ないです!たまに、本当にたまに、あるかな。騒ぎを起こすことなく、どこかへこっそり行きたいのですが、いつもうまくいくわけじゃないんです。ほら、人々が群がってきてしまうので。それは嬉しいことで、文句を言うべきじゃないんですが…

DD: But you have a right to complain because everybody has a right to go out there and just be alone but it seems like that right isn’t really given to you.
DD:でも、文句をいう権利はありますよ、だって誰もが外に出て、ただ一人でいる権利がありますから。でも、その権利はあなたに現実的には与えられていないようですね。

MJ: It’s part of the work I would say.
MJ:多分、仕事の一部なんだと思います。

be blessed: 神の祝福を受けた、恵まれた、幸せな

a tremendous amount of: ものすごい、巨大な、素晴らしい、恐ろしい

とにかく程度が大きいことを表す単語です。やばい、的な。

a lot has been required of you: 多くのことが、あなたに要求されている。

ここの話の流れが少しわかりにくいので解説を。

マイケルが歌や踊りの才能や名声など、さまざまな恵まれた「神からの」ギフトをもらっている一方で、引き換えに様々な犠牲を神から「要求」されているのではないか、とインタビューアーの人は言っています。その後の話の流れからもわかると思いますが、つまり名声のためにプライベートがないだとか、子供時代がなかっただとか、そういう名声の負の部分があるのではないか、と聞いています。

sneak into: こっそり入る(出る)、ウロウロする、こっそり近づく

hoopla: 大騒ぎ、騒動、混乱

いぬ
いぬ

ふらっとスーパーに行ったりできないの辛いな

ねこ
ねこ

仕事の一部って達観してるなあ

マイケルが語る『Bad』の意味について

DD: … How do you feel about the song “Bad”? We talked earlier and I told you I liked the song “Bad” because it’s really all about you. You’re the baddest when it comes to the record industry.
DD:…「バッド」の曲についてはどう思いますか? 先ほども話していたのですが、僕はバッドが好きなんです。というのも、「バッド」ってあなたに関する全てのことだからです。レコード業界の中で言ったら、あなたは「最もバッド」ですよね。

MJ: Umm!. Well… (laughs) It is quite different than anything I have ever recorded before or ever written. It’s a bold statement to say but I mean it in all good will you know don’t take it too seriously. Yeah I’m saying, it’s like a way of saying “you’re cool, you’re alright, you’re tough” I’m not saying I’m criminally bad, of course that’s how people would take it. It’s a bold statement to make.
MJ:うーん!そうですねえ…(笑)「バッド」は今まで僕がレコーディングしたり作曲したりしたものと、かなり違います。とても大胆な宣言ですが、全て親しみのある気持ちから言っているので、あまり深刻に捉えないでほしいです。うん、僕が言っているのは、つまり「君はかっこいい、君は大丈夫、君は強い」ということを言いたいんです。僕は自分が犯罪的な意味でバッド(悪い)と言っているわけではありません。もちろん、人々はそのように捉えるでしょうけど。とても大胆な宣言なんです。

baddest: 最もバッド

本来badの最上級はworstですが、ここでは「悪い」のbadではなく「かっこいい」のような意味のbadなので、あえてbaddestと言っています。

when it comes to〜: 〜に関して言えば

bold: 大胆な,勇敢な,度胸のある

いぬ
いぬ

バッドの意味を解説しているね

ねこ
ねこ

一般的なbadの使い方ではなくて、スラングだね

『Bad』のミュージックビデオは実話に基づいている?

DD: How about the video… another thing on this album is that alot of songs make social statements and the video also does that too with “Bad. I know you probably didn’t experience anything like that but my name is “Darryl” and I grew up in Harlem in the South Bronx and I went away to school and I also had to deal with peer pressures. How did you come up with that whole idea of doing something like that.
DD:ビデオについてはどうですか?このアルバムのもう一つの特徴として、多くの曲に社会的主張が含まれていて、「バッド」のビデオでもしていますよね。おそらくあなた自身が、あのような経験をしているわけではないことは知っていますが、僕の名前は「ダリル」ですし、サウス・ブロンクスのハーレムで育ち、遠くの学校に通って、あのような同調圧力に対処しなければなりませんでした。あのようなビデオを作るというアイディアはどのように思いついたのですが?

MJ: Well it wasn’t really my idea it’s actually part of a true story where this kid..
MJ:ええと、それは厳密には僕自身のアイディアというわけではなく、実は実話の一部なんです。ある少年が…

DD: It’s my story.
DD:それは僕の話です。

MJ: Yeah, it’s your story but the truth of what really happened to this kid …. don’t look at me Frank, don’t make faces.
MJ:はい、あなたの話でもあるのですが、この少年に実際に起こったことの真相と言うのは…フランク、こっち見ないでよ。変な顔しないで。

DD: Ok hold on for a second.
DD:オーケー、少し待ちましょう。

Darryl :ダリル(人の名前)

ダリルとは「バッド」のビデオで、マイケル・ジャクソンが演じている自伝的キャラクターの名前です。偶然にもインタビューアーの名前もダリルなようです。

peer pressures:同調圧力

特定の集団で少数意見の人が多数意見に合わせないとならないと感じる、仲間内のプレッシャーのようなものです。「バッド」のビデオでは、テーマが「同調圧力」となっています。

don’t look at me Frank, don’t make faces:フランク、こっち見ないでよ。変な顔しないで。

フランクとは、マイケルのマネージャーで、インタビューに同席していると思われます。陽気な人なので、インタビュー中にマイケルを笑わせようと変な顔をしていると思われます。脚本を書いたのはリチャード・プライスという脚本家なので、マイケルが書いたと思われているのが気まずくて、マネージャーと顔を見合わせて笑っているという可能性もあります。

いぬ
いぬ

マイケル自由だな

ねこ
ねこ

ダリルという名前が一緒はなんという偶然…

DD: Now I know that you didn’t write the video but you’re telling me.. but the story is almost like the story of my life, but you’re telling me it’s based on another person.
DD:あなたがビデオの脚本を書いたわけではないとわかりましたが、あなたが言うには…でも、この物語はほとんど僕の人生のストーリーのようですが、これは他の人の実話に基づいていると言っていました。

MJ: Yes it is, this kid, who went to school upstate, in the country whatever, who is from the ghetto and he tried to make something of his life and he would leave his old friends behind and when he came back on Spring break or Thanksgiving break his friends became so envious, jealous of him they killed him but in the film I don’t die of course so it’s a true story that we had taken from Time or Newsweek Magazine. He is a black kid like me, it’s a sad story. (DD asks a question) Pardon?
MJ:はい、そうなんです。この少年は地域か何かのアップステートにある学校に通っていましたが、ゲットー出身で、人生で成功しようと思い、地元の友達を残して行ったのですが、春休みか感謝祭の祝日で帰省した時に、友達が彼をすごく妬んで、嫉妬して、彼を殺してしまったんです。もちろん、ビデオの中で僕は死んでいませんが、これは僕たちがタイム誌かNewsweek誌から持ってきた実話なんです。僕も黒人の子供として、悲しい物語です。(DDが何か質問する)なんですか?

DD: How do you feel when you see those sad stories?
DD:そのような悲しい話を見たとき、どのように感じますか?

MJ: Something like that is very sad because it’s all negative, it’s wrong. I think that’s life, to want to grow and become more, like you plant a seed and it grows into something beautiful and it never dies really. I think people should be that way.
MJ:このような話はとても悲しいです。なぜなら、全てが悪く、間違っているからです。思うに、人生とはそういうものだと思うんです。タネを植えた時のように、成長したい、より大きな存在になりたいと思って、それが美しく育ったら、枯れることは決してないんです。人々は、そのようであるべきだと思っています。

make something of his life:人生で成功する、立派な人生にする

leave something behind:何かを置き去りにする、何かを残す

マイケル・ジャクソンの哲学

DD: You know what my favourite song on the album is “Man in the Mirror”
DD:アルバムの中で僕が1番好きな曲は「Man in the Mirror」なんです。

MJ: Oh yeah, I like that a lot.
MJ:ああ、僕も大好きです。

DD: That’s my favourite song. I tend to hold the feeling that no matter what you do in the world it really has to start with you.
DD:僕のお気に入りの曲です。僕は世界でどのようなことをしていたとしても、全ては自分から始めるべきだ、という感覚を持っています。

MJ: Yes, it’s my philosophy too that if you want to make the world a better place take a look at yourself and then make a change.
MJ:はい、それは僕の哲学でもあります。世界をより良い場所にしたいのなら、自分自身を見つめて、変えていこう、というものです。

DD: Is it hard to do?
DD:それはやるのが大変ですか?

MJ: Yeah, well people don’t look at themselves honestly. They don’t look at themselves and point the finger at themselves, it’s always the other guy’s fault or somebody else’s but you should change yourself, look at yourself, make better of yourself.
MJ:はい、人々は自分自身の本当の姿を見ていないと思います。人々は自分自身を見て、自分自身を非難することをしません。いつだって、他人や別の人のせいにするんです。しかし、自分自身を変えて、自分自信を見つめて、自分自身をより良い人間にするべきなのです。

point the finger at〜:〜を責める、非難する、指を指す

いぬ
いぬ

Man In The Mirrorの歌詞そのまんまだね

マイケル・ジャクソンが鏡の中に見る自分像

DD: When you look in the mirror are you happy with what you see?
DD:あなたが鏡を見るとき、映った姿に満足していますか?

MJ: In what way?
MJ:どういう意味で?

DD: Just when you look in terms of that sociophilosophy?
DD:社会哲学的な意味で自分を見たときに?

MJ: Ummm I’m never totally satisfied. I always wish the world could be a better place… ummm.. no, not at all. Hopefully that’s what I do with my music – bring happiness to people and to bring joy and bring peace in their lives.
MJ:うーん、僕は完全に満足したことはありません。僕はいつも世界がより良い場所になればいいと願っています…うーん、いや、全く満足していません。僕が音楽でできていればいいのですが。人々に幸せをもたらし、彼らの人生に喜びと平和をもたらすことを。

In what way?:どのような意味で?

鏡の中の自分に満足していますか?と聞かれると、見た目について聞いているのか、先ほどの『Man In The Mirror』で話していたもっと抽象的な社会的自分について言っているのかわからないので、確認しています。

いぬ
いぬ

自分に決して満足しないと言うのはマイケルらしいね

ねこ
ねこ

完璧主義者だね

マイケル・ジャクソンは信心深い?

DD: Are you a prayerful person?
DD:あなたは信心深いですか?

MJ: Oh yeah, I pray a lot, yeah. I see a beautiful sunset and say “God, that’s beautiful, thank you” or a baby’s smile or butterfles wings or anything like that you know?
MJ:はい、たくさん祈ります、はい。美しい夕日や、赤ちゃんの笑顔や蝶々の羽などを見たとき「神様、美しいです、ありがとう」と言います。
いぬ
いぬ

マイケルはエホバの証人の敬虔な信者の母のもとで育ったよね

ねこ
ねこ

マイケルは子供たちの中でも最も熱心な信者として育ったそうだよ

“I Just Can’t Stop Loving You”はベッドの中で撮った?

DD: You know on the album version of “I just can’t stop loving you” you make some very strong, sensuous remarks to a woman that you’re lying next to.
DD:アルバム・バージョンの”I Just Can’t Stop Loving You”では隣に横たわっている女性に、とても強く、官能的な発言をしていますね。

MJ: I was in a bed when I was doing that.
MJ:あれを録音していたとき、ベッドの中にいたんだよ。

DD: Really?
DD:本当ですが?

MJ: Yeah, I was laying in the bed, covering everything, when I did that whole rap thing in the dark.
MJ:はい、ベッドで横になっていました、服は着ていましたが、暗闇の中でそのラップのパートは全て録音したんです。

DD: And the lyrics go “people don’t really understand me”
DD:で、「人々は僕のことをよく知らない」と言う歌詞ですよね。

MJ: I say “a lot of people misunderstand me, because they don’t know me.” I guess that’s true people believe alot of crazy stories they read, some is true, some is not and… 
MJ:「多くの人々が僕を誤解している、なぜなら僕を知らないから」と言っています。人々は多くの突拍子もない話を読んで信じているというのは本当だと思います。正しいのもあれば、正しくないのも…

DD: Does it hurt when you read those stories?
DD:そのような話を読むと、傷つきますか?

MJ: Sometime, but it’s part of the work.
MJ:たまに傷つきますが、仕事の一部です。

DD: Do you ever want to lash out in any type of way and say hey that’s not rue?
DD:なんらかの方法で非難して、「おい、これは違うぞ」って言いたくなることはありませんか?

MJ Yeah, alot of times but why bring more attention to a thing, you know.
MJ:はい、たくさんあります。でも、もっと注目を浴びるようなことをわざわざしませんよね?

sensuous:官能的な、甘美な、五感に訴える

lash out:激しく非難する、糾弾する

いぬ
いぬ

あの冒頭のラップ部分が本当にベッドの中で録音されていたとは…

ねこ
ねこ

もう一回”I Just Can’t Stop Loving You”のアルバムバージョン聴かないと!

『“Liberian Girl“=リベリアの女の子』は実在する?

DD: Is there…. another favourite song of mine is … not as much as “Man in the Mirror” but “Liberian Girl”. Is there a Libierian girl in your life?
DD: いたのでしょうか…僕のお気に入りの曲の一つは…『Man In The Mirror』ほどではないんですが、『Liberian  Girl』です。あなたの人生に「リベリアの女の子」はいたのでしょうか?

MJ: No, I wrote that at my house in the game room, I think I was playing some pinball or something and the song just popped into my head and I think I ran upstairs, put it on tape and it became “Liberian Girl”. Same thing with “We are the world, we are the children” (singing). I didn’t really, I mean I don’t know why those words came, they just came as that – “we are the ones to make a brighter day so let’s start giving” (sings again) I didn’t think about it, it just comes, it just comes.
MJ:いいえ、僕はあの曲を家にいてたとき娯楽室の中で書きました。確か僕はピンボールか何かで遊んでいたら、曲が頭にふっと入ってきたので、階段を走って登って、テープに吹き込んで、できた曲が『Liberian  Girl』です。同じようにできたのが”We are the world, we are the children”です。僕はあまり、というか、僕は歌詞がどうしてやってきたのかわかりませんが、ただそのままやってきたのです。” We are the ones to make a brighter day so let’s start giving”って。僕は歌詞について考えたわけではなく、ただやってくるのです。本当にただやってくるのです。

popped into:ひょいっと入る、ふらりと立ち寄る

いぬ
いぬ

曲がやってくるってどういう感覚なんだろう

ねこ
ねこ

自分で考えたわけじゃないっていうのが面白いね

『Dirty Diana』がマイケルのお気に入り曲な理由

DD: How about, it’s like you said it took so long to come up with all the different songs on the album and every song is different. You have calypso influences, you have reggae influences, you have a cool sound with one, you have heavy metal with “Dirty Diana”
DD:では、アルバムのために全ての異なった曲を作るのにとても時間がかかって、全ての曲は異なっていると言っていました。カリプソの影響やレゲエの影響、ある曲ではクールなサウンドがあり、『Dirty  Diana』ではヘビーメタルが入っていますよね。

MJ: I love “Dirty Diana,” that’s one of my favourites.
MJ:『Dirty Diana』が大好きです。お気に入りの一つです。

DD: Why?
DD:なぜ?

MJ: Because it’s a life story of a groupie. I hate to say the word groupie but that’s what it is and it’s something that I’ve experienced and alot of people who grew up on the road experienced like me, I don’t remember not performing and umm….
MJ:なぜなら、この曲は「グルーピー」の人生の物語だからです。「グルーピー」という言葉を使いたくないんですが、曲の表しているものはそれなんです。僕自身経験してきたことですし、たくさんのツアーをしながら育った人が経験してきたことです。僕のように、物心ついた頃からパフォーマンスをして…

calypso:カリプソ

西インド諸島で起こった黒人の民族音楽。

reggae:レゲエ

ジャマイカで発生したポピュラー音楽。

groupie:芸能人やミュージシャンに熱狂的につきまとう人(主に女の子)

いぬ
いぬ

Dirty Dianaは、熱狂的なファンたちについての曲だったんだね

ねこ
ねこ

マイケルからダイアナという名前を聞くと、ダイアナ・ロスしか浮かばないな

大勢のファンの前でパフォーマンスするときの気持ち

DD: Do you feel like you have missed on something by not performing?
DD:パフォーマンスをしていなかったら、得られなかったものがあると感じますか?

MJ: Of course, but I’ve gained a lot too. Alot of people never get out of their hometown to see other wonderful places. A lot of kids read about things that I get to see in person, all over the world in different places, so I’m so happy about that because you never can have everything.
MJ:もちろん、僕はたくさんのことを得てもいます。多くの人が、生まれた土地を抜け出して素晴らしい場所を見ることなく終わってしまいます。多くの子どもたちが、僕が実物を見ることができた世界のさまざまな場所について本で読むだけです。なので、僕はそのことを幸運だと感じます。全てを得ることはできませんから。

DD: How does it feel when you do a concert somewhere and literally there are tens of thousands of people that are rushing over to you just to get a glimpse?
DD:どこかでコンサートを行なって、文字通り何万人もの人々があなたを一目見ようと押し寄せてくるときは、どのような気持ちですか?

MJ: It’s a wonderful feeling, especially when you see them smiling and I love the fans and I think it’s very sweet. I felt thankful is how I feel, I really do, I don’t take any of it for granted.
MJ:素晴らしい気持ちです。特に、彼らが笑顔であるのを見ると。僕はファンを愛していますし、とても素敵なことだと思います。僕はありがたいと感じます、そう感じるんです。本当に感謝していて、どんな小さなことでも当たり前のことだと思っていません。

rushing over to〜:〜に向かって急いで駆け寄る、急いでやってくる

get a glimpse:一目見る、垣間見る

take 〜 for granted:〜を当たり前と思う、当然だと思う

いぬ
いぬ

自分を見るために大勢の人が押し寄せるなんて、想像できないな

ねこ
ねこ

失うものもあれば、得るものもあるんだね

エレファントマンへの関心

DD: What would you say what interests you most about life?
DD:人生において、最も面白いなと思うことはと言われたらなんと答えますか?

MJ: What interests me most about life is learning, finding out new things, exploring different worlds. I’m so interested in the human anatomy right now, the brain and so many different things like that, the bones and everything.
MJ:人生において最も面白いことは、学ぶことや新しいことを発見して、異なった世界を探検することです。今は人体解剖学や脳など、他にもたくさんの似たようなものにとても興味を抱いています。骨とか、その辺りのものです。

DD: I know that, this is a sensitive area but you’re very much interested in the bones of the Elephant Man, John Merrick. Is that because of your anatomical interest?
DD:敏感な話題なことは承知ですが、あなたはエレファント・マンことジョン・メリックの骨にとても興味を抱いていますよね。それは人体解剖学への興味からですか?

MJ: Yes, I’ve been to the “London School for Doctors” twice and I visited John Merrick’s remains who I feel a closeness to, I love the story of the “Elephant Man” a very sad story.
MJ:はい、僕は「ロンドン医療学校」に2回行き、ジョン・メリックの遺体を訪ねました。僕は親近感を抱いているんです。僕は「エレファント・マン」のストーリーが大好きです。とても悲しい物語です。

DD: Would you like to one day maybe do a remake of the movie or play?
DD:いつか映画のリメイクや劇をやりたいと思いますか?

MJ: Maybe. Maybe, but I feel it’s been done so well already by David Lynch and I think it was John Hurt who played John Merrick that I don’t think I could contribute any better than what they’ve done.
MJ:そうですね、もしかしたら。でもデイヴィット・リンチがとてもいい作品にしたと感じていて、ジョン・メリックを演じたのはジョン・ハートだったと思うのですが、彼らが成し遂げたことと比べて、僕がより多くのものを貢献できるとは思いません。

human anatomy:人体解剖学

人間の体の構造に関する研究

sensitive:敏感な、感じやすい

Elephant Man:エレファント・マン

ヴィクトリア朝時代のイギリスで、身体の極度な変形、膨張から怪物のような醜い見た目となり「エレファントマン」として知られたジョン・メリックという人物。映画化された。

David Lynch:デイヴィット・リンチ

映画『エレファント・マン』の映画監督

いぬ
いぬ

マイケルはこの頃、エレファント・マンの骨を購入しようとしていると話題になっていたよ

ねこ
ねこ

見た目によって誤解され、本当の自分を見てもらえないというエレファント・マンにマイケルは近いものを感じたんだろうね

人間が動物のように扱われることについて

DD: The part that I like best was when after he gains confidence and then he’s back on his way after having gone to the carny when they stole him out of the hospital and he’s inside the subway station and then finally he has to yell a sigh of…
DD:僕が1番好きだったシーンは、彼が自信をつけて、見世物小屋から普段の生活に戻る時に、彼が病院から連れ去られて、地下鉄駅の中でついに彼が嘆きの叫びをする…

MJ: Oh yeah “Leave me alone”
MJ:ああ「僕を放っておいてくれ」ってやつですね。

DD: “Leave me alone, I’m not an animal”
DD:「僕を放っておいてくれ、僕は動物じゃない」

MJ: “I’m a human being”
MJ:「僕は人間だ」

DD: “I’m a human being” Do we as human beings treat people as animals too many times?
DD;「僕は人間だ」。私たち人間は、あまりにも多くのタイミングで人を動物のように扱っているでしょうか?

MJ: I think so, man’s inhumanity to man. That’s what war is all about so many problems in the past.
MJ:そう思います。人の人に対する非人道的行為です。戦争がまさにそれで、過去にたくさんの問題を抱えています。

carny:巡回見せ物小屋、カーニバル

sigh:ため息、嘆息

inhumanity:非情、無慈悲、非人道的行為

いぬ
いぬ

「Leave Me Alone(=僕を放っといてくれ)」は、マイケルの曲のタイトルにもなっているね

ねこ
ねこ

僕は人間だって言わないとならない状況は悲しいね

マイケルの戦争・政治に対する考え

DD: Are you scared of war?
DD:戦争を恐れていますか?

MJ: I don’t think anybody likes war in truth, I like peace. I’m a peaceful person.
MJ:実際のところ、戦争を好きな人なんていないと思います。僕は平和が好きです。平和な人なんです。

DD: Do you ever think about ever being an ambassador or anything like that? The fact that you’re accepted around this whole world do you ever think of being some type of ambassador?
DD:今まで大使かそのようなものになることを考えたことはありますか? あなたは世界中で受け入れられている事実があるので、大使のようなものになろうと考えますか?

MJ: I feel like I’m doing that already with my music and what I’ve done with music because it breaks all barriers. I don’t have to make a political statement I do all of that with music. It breaks all language barriers and everything to all races of people. It goes all over the world and it’s fun to see a kid from India or whatever country you’re in who know about the music.
MJ:僕はもう音楽を通してや音楽を制作する中でそのような役割を果たしているように感じます。音楽は全ての壁を壊しますから。政治的発言をする必要はないんです。僕はそれら全てを音楽で行なっています。音楽は言葉の壁も人種に関する様々なものも壊します。音楽は世界中に届くのです。インドやその他どこの国でも、子供が音楽を知っているのを見るのは面白いです。

ambassador:大使、使節

いぬ
いぬ

マイケルはバッド以降、政治的な曲も増えていくよね

ねこ
ねこ

音楽は確かに言葉も人種も全ての壁を乗り越えて広がっていくよね

ジャクソン5を離れ、一人きりのツアーで思うこと

DD: Okay. Last question sure…. this will be about the tour, I appreciate the time. Why did you decide to start you worldwide tour in Japan and not really give your fans in America a chance to see you until the end of the year?
DD:さて。最後の質問は…ツアーに関する質問です。お時間をいただきありがとうございました。なぜツアーを日本からスタートすることにして、アメリカのファンには今年の最後になるまで会える機会を与えなかったのですか?

MJ: Well, remember the Victory Tour was all American and the rest of the world didn’t get anything so it’s good to be fair you know and actually I think it’s more fair because the show will be much better when we get here. The worst thing to me personally is to see an opening show because it’s not as tight as it can be and it was something that my manager had done and the people that work for me. Wherever they book it if I like it I’ll go and I like Japan I’ve been there before.
MJ:ええと、「ヴィクトリー・ツアー」はアメリカだけで、その他の国では何もしなかったので、平等でいることは大事ですよね。それに実際のところ、ここに戻ってきた時にはもっとショーは良くなっていると思うので、平等ですよ。個人的にオープニングのショーを観るのは最も嫌なことなんです。なぜなら、本来あるべき形にとしてしっかりしていないからです。それはマネージャーや僕のクルーたちのやったことなんですが。彼らがどこでも予約して、僕も気に入ったら、そこに行きます。僕は日本が好きで、過去に行ったこともあります。

DD: Any apprehension of you touring by yourself for the first time?
DD: 初めて一人きりで行うツアーへの心配はありますか?

MJ: I’ve done so much solo work, even when I was little, thirteen… solo albums, solo appearances on TV shows and it’s just another road, of course you always feel things like “I don’t see Marlon next to me, I don’t feel Jermaine.
MJ:僕は13歳という小さい頃からソロの活動をしてきました…ソロ・アルバムやテレビでのソロ・パフォーマンスなどをしていたので、ただもう一つの道、というだけです。もちろん、「マーロンが隣にいないな、ジャーメインが感じられないな」といったことはいつだって感じていますけど。

apprehension:懸念、心配

いぬ
いぬ

ジャクソン5の絆を感じるね

ねこ
ねこ

オープニングが日本だったのは嬉しいけど、最後の方がクオリティ高いとか言われると複雑だな…笑

まとめ

マイケル・ジャクソンの「バッド・ツアー」のリハーサルのバックステージで行われたインタビューを和訳してきました。

長かったですが、あまり自分を語ることのないマイケルの、貴重な肉声が聞けるインタビューだと思います。

いぬ
いぬ

そしてそして、バッドの頃のマイケルって、かなりかっこいいよね

楽しみながら英語の勉強にもなっていたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

1997年のインタビューについては、こちらをご覧ください!

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